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テントの結露問題を完全攻略!原因や対策・おすすめまで徹底解説!

ZEEN

朝寝覚めたときにテント内がビショビショでビックリしたという経験はありませんか?

気が付いたらシュラフ(寝袋)や荷物まで濡れていたり、濡れた状態のテントを自宅で乾燥させるのが大変だったり、なんとか対策したいものですよね。

そこで今回は、「テントの結露対策」を徹底解説!

「結露が起こる原因」や記事後半では「結露しにくいおすすめのテント」までご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

結露が起こる原因とは?

出典:O-DAN

朝起きたらテントの内側が水滴だらけでビショビショ・・・

それはテント内の温度や湿度が影響して発生した「結露」が原因です。

ではなぜテントで結露が発生してしまうのかちょっと疑問に思いますよね。

そこでまずは、「結露が発生する原因」について詳しく解説していきます。

結露が起こる原因は「温度」や「湿度」が原因!?

出典:写真AC

冒頭でご説明したとおり、テント内が水滴で濡れてしまう原因は「結露」にあります。

ではなぜ結露が発生してしまうかというと、以下のような原因が挙げられます。

外気温と内気温の「温度差」で結露が発生!

結露は外気温と内気温との差が大きくなると発生しやすく、寒い日の窓ガラスやサッシに水滴が付くように、テント内で暖まった空気が冷えることで水滴となります。

特に気温の低い冬のキャンプでは暖房器具などを使用することで外気温と内気温の差が激しく広がり、その温度差が10度前後に達すると結露が発生してしまいます。

「湿度」の影響も大きく関係!

結露は温度差以外にも、「湿度」が大きく影響しています。

テント内で湿度が高くなる原因として以下が挙げられます。

  • 締め切ったテント内で熱がこもる
  • 地面からの湿気
  • 人の汗や就寝中の吸気から発生する水蒸気

寒いからとついついテントの出入り口や窓を締め切ってしまいがちですが、密閉することでテント内に熱がこもりやすくなり、地面からの湿気も影響して湿度が高くなってしまいます。

また人は就寝中でも呼吸や汗などから1時間当たり約50mlほどの水分を発生しているといわれており、吸気から発生する水蒸気も湿度を上げる原因のひとつとされます。

設営場所によっても結露が発生しやすい原因に!

結露は、テントを設営した場所によっても発生しやすくなります。

たとえば、浜辺や湖畔など水に近い場所にテントを設営すると空気が湿っぽいため結露が発生しやすくなる原因に。

そのため、水辺から離れ乾燥した林間サイトにテントを設営する必要があります。

テント素材も結露の原因に!

テント素材には化繊素材やコットンなどの種類がありますが、素材の種類によっても結露が発生しやすい原因となります。

特にテントのフライシートに使われている素材がポリエステルやナイロンなどの化繊素材なら注意が必要

化繊素材は軽く耐久性に優れているのでテント素材として多く採用されていますが、通気性がなく生地が非常に薄いので断熱効果も低く、外気温の影響を受けやすくなってしまいます。

テントが結露で濡れると、カビが発生しやすくなる!?

出典:写真AC

テントが結露で濡れるとカビが発生しやすくなるため、使用後はじっくり乾燥させて保管する必要があります。

手入れを怠って濡れたまま保管すると、次回使用時にカビだらけになっていることが・・・

カビは化繊やコットンなどテント素材に関係なく発生し、一度カビが発生してしまうと除去するには非常に困難です。

また生乾きの嫌な臭いも付きやすくなるため、テントを使用後はしっかり乾燥させてから保管するようにしましょう。

シングルウォールや通気口が少ないテントは結露しやすい!?

出典:Amazon

1枚の壁で構成されたシングルウォールテントは外気温の影響を受けやすいため結露が発生しやすくなります。

またリビングスペースが一体化した2ルーム構造のテントも、前室エリアは一枚壁となるため地面からの湿気の影響を受けやすく結露が発生しやすいといえます。

さらにベンチレーション(通気口)がなかったりスカート付きテントも熱がこもりやすいため、結露が発生しやすい原因となるでしょう。

 

結露を軽減させる対策方法とは?

出典:写真AC

テントの結露問題は完全に防止することはできませんが、軽減させることは可能です。

結露対策として、以下の5つのポイントに注目することで結露を抑制することができ、快適なキャンプを楽しむことができるでしょう。

  • ダブルウォール構造のテントを選ぶ
  • テントの素材は「コットン」や「ポリコットン」を選ぶ
  • 定期的な換気を心掛ける
  • グランドシートを敷いて地面からの湿気を遮断する
  • タオルでこまめに水滴を拭き取る

それぞれ詳しく解説していきます。

ポイント①ダブルウォール構造のテントを選ぶ

出典:Amazon

結露の発生を抑えるには、ダブルウォール構造のテントが効果的です。

前述でご説明したとおり、外気温と内気温の温度差で結露が発生しやすくなるため、シングルウォール(一重壁)よりもダブルウォール構造(二重壁)のテントを選ぶことがポイント。

フライシートとインナーテントの空間に空気の層を作ることで断熱効果を発揮し、外気温の影響を抑えることができ結露を軽減させることができます。

断熱効果を十分発揮できるよう、ペグやガイロープでしっかりテンションを掛けてインナーテントに触れないよう空気の層を確保した状態で設営すると効果を発揮しやすいでしょう。

ポイント②「コットン」や「ポリコットン」素材を選ぶ

出典:写真AC

テントの素材はポリエステルやナイロンなどの化繊素材ではなく、「コットン」や「ポリコットン(ポリエステルとコットンの混紡素材)」を選ぶことで結露の発生を抑えることができます

コットンやポリコットンは「吸湿性」「通気性」があるので、化繊に比べると結露しにくいのが特徴です。

また難燃性にも優れているので火の粉に強いというメリットもあり、焚き火を扱うキャンプにも最適。

ただし化繊に比べ乾きが遅いので、使用後はしっかり乾燥させて保管する必要があります。

ポイント③定期的な換気を心掛ける

出典:DOD公式サイト

結露の発生を抑えるにはテント内の温度や湿度を一定に保つことが重要ポイント。

そのためベンチレーション(通気口)や出入り口を定期的に開放するなど換気に心掛けることで結露を抑制することができます。

またテント内でマスクをすることで吸気から発生する水蒸気を抑えることができ、乾燥から喉を守ることもできるので一石二鳥の効果を発揮。

さらにサーキュレーターを使ってテント内の空気を循環させ、温度差をなくすのも効果的です。

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ポイント④グランドシートで地面からの湿気を遮断する

出典:Amazon

地面からの湿気も結露の発生に影響するため、グランドシートを敷くことで効果的に湿気を遮断することができます。

特にシェルターテントや2ルームテントのリビングスペースなど地面に何も敷かない場所があると地面からの湿気の影響を受けてしまうので、防水性の高いグランドシートや新聞紙などを有効に活用して湿気を遮断するようにしましょう。

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ポイント⑤タオルでこまめに水滴を拭き取る

出典:Amazon

結露を完全に防ぐのは不可能なので、結露対策をしていても水滴は少なからず発生してしまいます。

そのため定期的に吸湿性の高いタオルなどで水滴を拭き取るようにするだけでも結露によるダメージを軽減させることができます。

また結露したテントはなかなか乾かないので、定期的にタオルで拭き取ったり撤収前に暖房器具を使って乾燥させたりしておくと撤収時の作業がスムーズに行えるでしょう。

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結露しにくいコットンやポリコットンテントおすすめ5選

それではここから、結露しにくい「コットン」や「ポリコットン」素材のおすすめテントをご紹介していきます。

ベンチレーションや大型のメッシュパネルを装備して通気性に優れたモデルを厳選しましたので、ぜひお気に入りのテントを見つけてみてくださいね。

おすすめ①DOD カマボコテント ソロ T/C

出典:DOD公式サイト

フライシートにポリコットン生地を使用したDOD(ディーオーディー)のカマボコテント。

ソロキャンパーがゆったり過ごせる絶妙なサイズ感のミニマル仕様が特徴です。

出典:DOD公式サイト

リビング全面をメッシュにすることができるので通気性に優れ、結露の抑制に効果的。

吊り下げ式インナーテントを採用しているので手軽に設営・撤収することができます。

サイズ 設営時:約450×170×120cm
収納時:約60×25×25cm
素材 アウターテント:ポリコットン(ポリエステル65%・コットン35%)
インナーテント:75Dポリエステル
インナーフロア:150Dポリエステル(PUコーティング)
フレーム:アルミ合金
重量 約10.3kg

カマボコテント ソロTCの口コミ・レビュー

2ルームだけありソロにしては広いですね。ベンチレーションも4つあり、通気性は問題なく結露はありませんでした。

おすすめ②オガワ オーナーロッジ タイプ52R T/C

出典:小川キャンパル公式サイト

おしゃれなロッジ型デザインにポリコットン素材を採用したオガワのオーナーロッジ。

テント出入り口の可愛い格子窓や両サイドに大型のメッシュ窓を設けているので優れた通気性を確保しています。

出典:小川キャンパル公式サイト

背面のパネルを跳ね上げることができリビングスペースや荷物置き場として使用可能。

5人まで対応しているので家族でのんびりキャンプを楽しむことができます。

サイズ 設営時:310×260×208cm
収納時:84×30×44cm
素材 フライ:T/C・ポリエステル
重量 約18.7kg

おすすめ③テンマクデザイン ペポ

出典:テンマクデザイン公式サイト

アウトドアショップ”WILD−1”のオリジナルブランド「テンマクデザイン」から発売されているレトロなデザインが人気のポリコットンテント。

クラシカルなA型シルエットがレトロでデザイン性に優れ、古き良きアメリカンスタイルでキャンプを楽しむことができます。

出典:テンマクデザイン公式サイト

テント側面の立ち上がり部分にメッシュパネルを設けているので雨の日でも換気することが可能。

出入り口のパネルを立ち上げることでキャノピースペースを確保することができます。

サイズ 設営時:約270×290×205cm
グランドシート:約255×275×10cm
素材 フライ:コットン35%・ポリエステル65%
グランドシート:ポリエステルオックス210D
ポール:アルミ合金
重量 約15.9kg

ペポの口コミ・レビュー

とにかく見た目が可愛い!二人だと設営も簡単。とにかく広い。ワンポールよりテント内の使い勝手がよく全開放すればタープ代わりにもなる。

おすすめ④ノルディスク アスガルド 7.1テント

出典:ノルディスク公式サイト

小さなベル型デザインでありながらゆったりとした空間を確保したノルディスクの人気コットンテント。

設営が簡単なワンポールタイプで、高さが200cmあるので室内で立ち上がることができます。

出典:Amazon

サイドの立ち上がり部分にはメッシュ窓を、また天井にもベンチレーションを装備しているので新鮮な空気を巡回させ結露を効果的に抑制することが可能。

3人用のほかにも6人用・8〜10人用がラインナップしています。

サイズ 設営時:300×265×200cm
収納時:97×30cm
素材 フライ:コットン35%・ポリエステル65%
グランドシート:ターポリン
重量 15.5kg

アスガルド7.1の口コミ・レビュー

さすがノルディスク!居住空間も十分過ぎるほど、通気性もよく設置も簡単です。

おすすめ⑤チャムス エーフレームテントT/C4

出典:チャムス公式サイト

ブービーバードのキャラクターでお馴染みのチャムスから発売しているレトロでおしゃれなポリコットン製Aフレーム型テント。

メインポールがクロス構造で設営しやすく出入りの邪魔にならないので使い勝手に優れます。

出典:チャムス公式サイト

前面と右サイドがフルオープンできるので、開放的に過ごすことが可能。

サイドはメッシュの二重パネルで閉じていても通気性を確保することができ、天井と背面に設けたベンチレーションにより温度と湿度を調整することができます。

サイズ 260×210×220(h)cm
素材 本体:ポリエステル65%・コットン35%
床:210Dナイロンオックスフォード(耐水圧2,000mm)
ポール:スチール
重量 約23kg

エーフレームテント T/C4の口コミ・レビュー

デザインも可愛くキャンプ場でも目を引きます。初使用で雨に見舞われましたが浸水することなく快適でした。使っていて楽しくなるテントです。

 

まとめ

今回は、テントの結露対策についてご紹介してみました。

結露の発生は外気温と内気温との温度差や湿度が大きく影響してくるので、二重壁構造で断熱効果が得られるダブルウォールテントや吸湿性や通気性に優れたコットン・ポリコットン素材のテントがおすすめ。

また出入り口やベンチレーションを定期的に開閉するなど十分な換気を心掛けることで結露を軽減させることが可能です。

今回紹介した結露の原因や対策、またおすすめテントを参考に、結露しにくいテントをゲットして快適なキャンプを楽しんでみてくださいね!

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ZEEN

元アウトドアショップスタッフのZEENです。人類が月面着陸した時代に大阪の橋の麓で生まれました。山の魅力にどっぷりハマって早15年。山頂キャンプをこよなく愛し、浅く・広く・ゆる〜く♬アウトドア活動に励んでいます。接客経験や実体験を元に、役立つアウトドア情報を発信していきます!