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2023年10月24日 /

焚き火の後片付け徹底解説!正しい手順や注意点&楽にする裏技も紹介!

ZEEN

出典: 写真AC

焚き火を楽しんだあとの後片付けで、火の消し方や捨て方が分からずアタフタして困った経験はありませんか?

火の始末を怠ると火傷や火災のリスクが高く、正しく処理しないと環境にダメージを与えてしまうなど焚き火の後片付けは最低限のキャンプマナーとして重要です。

そこで今回は、「焚き火の後片付け」について徹底解説!

「後片付けの重要性」や「正しい手順」、また「注意点」や「後片付けを楽にする裏技」まで網羅して紹介していきますので、焚き火デビューを目指す初心者キャンパーさんはぜひ参考にしてみてくださいね!

焚き火の後片付けは、最低限のキャンプマナーとして重要!

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焚き火を楽しんだあとの後片付けは、最低限のキャンプマナーとして必須行為であり重要です。

しかしキャンプブームの到来と同時にマナー違反が横行し、灰や炭を放置して後にする通称「焚き逃げ」が問題となり、そのキャンプマナーの悪さからキャンプ場が閉鎖するまでに至っています。

では実際、焚き火の後片付けを怠ることでどんな問題が発生するか、詳しく解説していきます。

火災の危険性

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焚き火の火が完全に消火されていない状態で放置すると、風によって舞い上がった火の粉が枯れ葉や草木に引火し火災を引き起こす原因となります。

火が消えたと思っても薪の内部で燻っていることが多く、そのまま放置してしまうとテントに引火したり、草木に引火した火が燃え広がり山火事になったりするなど非常に危険です。

環境にダメージを与える

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燃え残った灰や炭など炭化した薪は土の中の微生物が分解出来ないため、土壌や水質に悪影響を与えてしまいます。

そのため、焚き火が終わったあとの灰や炭は定められた場所に正しく捨てることが重要です。

また、焚き火台を使用していても輻射熱による影響で地面にダメージを与える可能性もあるので、焚き火シートを敷くなど環境に配慮した対策が必要となります。

【関連記事】「キャンプマナーの必至アイテム!【焚き火シートおすすめ5選】メリットや選び方までご紹介!

利用者への迷惑行為へと繋がる

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利用するキャンプ場に燃え残った灰や燃えカスが散乱していると、せっかく楽しみにしていたキャンプもテンションが下がりガッカリさせてしまいます。

後片付けを怠ることで自然の美しい景観も損なわれるため、お互い気持ちよくキャンプ場を利用するため、焚き火を楽しんだあとは正しく後片付けすることがキャンプマナーとして重要です。

【焚き火初心者必見!】後片付けの正しい手順を3ステップで紹介

キャンプマナーをしっかり守って焚き火キャンプを楽しむためには、正しい焚き火の後片付けを知る必要があります。

そこでまずは、焚き火を楽しんだあとの「正しい後片付けの手順」をチェックしていきましょう。

STEP①薪を燃やし尽くす

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焚き火が終わったあとは、燃え残りによる事故を防ぐため薪を完全に燃やし尽くすことが大事です。

薪が燃える仕組みとして、薪(燃料)が加熱されることで可燃性ガスが発生し、その可燃性ガスと酸素が結びつくことで火が起こり、さらに高熱になることで燃え続けることが出来ます。

そのため、薪が燃えるためには「燃料(薪)」「熱」「酸素」の3要素が必要であり、その3要素のいずれかを断つことで薪の火を完全に消すことが可能です。

そこで薪を燃やし尽くすために効果的な方法が以下の3つとなります。

  1. 薪が燃え尽きるまで自然消火させる(燃料を断つ)
  2. 水に浸けて消火する(熱を断つ)
  3. 密閉して消火する(酸素を断つ)

それぞれ詳しくチェックしていきましょう。

薪が燃え尽きるまで自然消火させる(燃料を断つ)

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薪を自然消火させることで燃料を断つことができ、完全に燃やし尽くすことが可能です。

自然消火させ灰にすることが最も理想的ではありますが、薪が燃えきって灰になるまで約1〜2時間掛かるため、就寝時間や撤収時間から逆算し薪の量を調整するなど作業するようにしましょう。

水に浸けて消火する(熱を断つ)

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燃え残った薪は、水に浸けることで熱を断つことができ、完全に消火させることが可能です。

バケツなどの鉄製容器に水をいっぱい入れ、薪を1本1本浸すことで安全に火を消すことができ、早く消火させたいときに効果的となります。

その場合、軽く浸した程度では内部で燻っていることがあるので、しっかり時間をかけて水に浸し確実に消火させることが重要です。

密閉して消火する(酸素を断つ)

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燃え残った薪は、火消し壺を使用し密閉することで酸素を断つことができ、確実に消火させることが可能です。

火消し壺を使うことで手を汚すことなく短時間で燃え残った薪を安全に消火出来るほか、次回に行う焚き火の火種として再利用することが出来ます。

その際は、火消し壺自体が高温となるため、火傷をしないよう取り扱いに注意するようにしましょう。

【関連記事】「一台二役で大活躍!火起こし器を兼用した火消し壺おすすめ5選!

STEP②灰を捨てる

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確実に薪が燃えきったことを確認したあとは、灰や燃えカスを所定の場所に捨てるようにしましょう。

キャンプ場なら「灰捨て場」へ、もし灰捨て場のないキャンプ場の場合は「耐熱性の袋」や「火消し壺」に灰や燃えカスを入れ自宅に持ち帰るのがマナーとなります。

間違ってもそのまま放置したり地面に埋めたりしないよう、正しく灰を捨てることが重要です。

持ち帰った灰の捨て方

持ち帰った灰を捨てる場合、可燃ゴミとして処理できることが多いですが、必ずお住まいの自治体の指示に従いルールを守って正しく捨てるようにしましょう。

STEP③焚き火台を片付ける

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灰や燃えカスを所定の場所に捨てたあとは、焚き火台を片付け撤収作業を終わらせましょう。

焚き火台も同様、完全に冷えたことを確認してから作業することで火傷を防ぐことができ安全に作業することが出来ます。

その際、焚き火台が灰で汚れたままだと持ち帰るときに収納ケースや車内を汚す原因となるため、刷毛やブラシを使って細かい燃えカスを集め、雑巾やウェットティッシュなどで水拭きしたあと片付けると良いでしょう。

また、キャンプ場の炊事場で焚き火台を水洗いする行為は他の利用者に迷惑が掛かる場合があるので、後片付けの時点では雑巾やウェットティッシュで軽く水拭きする程度に留め、自宅に持ち帰ってから綺麗に洗うようにしましょう。

そのあと、錆ないようしっかり乾燥させたうえ保管するのがポイントです。

薪を早く燃やし切る方法

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薪は、一度燃えると自然消火するまで約2時間程度を必要とします。

燃え残った薪を少しでも早く燃やし切るためには、以下の方法が効果的です。

  1. 火ばさみ(トング)で粉砕して薪を散らす
  2. 火吹き棒で燃焼促進させる

それぞれ詳しく解説していきます。

火ばさみ(トング)で粉砕して薪を散らす

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炭の状態で薪が重なっていると酸素が効率よく行き渡らず燃えきるまで時間が掛かってしまうので、火ばさみ(トング)で粉砕し散らしておくのが効果的です。

灰に火種が埋もれている場合もあるので、散らすことで燃え残りを発見しやすく早く燃やし切ることが出来ます。

【関連記事】「バーベキューにおすすめのトング7選!調理用と炭用それぞれご紹介!

火吹き棒で燃焼促進させる

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薪は熱により発生した可燃性ガスと酸素が結びつくことで燃え続けることが出来ます。

そのため、火吹き棒を使用して強制的に酸素を供給することで燃焼促進させることができ、早く薪を燃やし切ることが可能です。

焚き火を後片付けするときの注意点

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焚き火が終わったあとの後片付けでは、火傷や事故を防ぐため以下のポイントに注意しましょう。

  1. 焚き火台に直接水をかけて消火しない
  2. 灰や炭などの燃えカスは土に埋めない
  3. 撤収時間の2時間前から後片付けを意識する

それぞれ詳しく解説していきます。

注意点その①焚き火台に直接水をかけて消火しない

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燃え残った薪を早く消火させようと、焚き火台に直接水をかける行為は危険です。

高温の水蒸気が一気に吹き上がり火傷をするほか、灰も勢いよく舞い上がるため周囲のキャンパーに迷惑が掛かります。

また、急激に冷やされることで焚き火台が変形してしまうほか、灰が水を含むことで焚き火台自体がドロドロに汚れ後片付けの逆効果となるでしょう。

注意点その②灰や炭などの燃えカスは土に埋めない

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灰捨て場に燃えカスを運んだり自宅に持ち帰って捨てたりするのがめんどうくさいからと、燃え残った灰や炭を土に埋めるのは重大なマナー違反でありキャンパーとして失格です。

「土に埋めておけば、どうせそのうち火が消えるだろう・・・」という安易で自分勝手な考えが環境に大きなダメージを与えてしまうほか、砂に埋まった炭を踏んでしまい火傷をしたという事例も過去にあるなど、重大な事故を招く危険性があります。

注意点その③撤収時間の2時間前から後片付けを意識する

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前述したように、一度燃えた薪は自然消火するまで約2時間程度を要します。

そのため、帰宅時間になっても後片付けが終わらずバタバタしないよう、撤収時間から逆算して2時間前には焚べる薪を調整するなど焚き火の後片付けを意識するようにしましょう。

余裕を持って後片付けすることで安全&確実に撤収作業を終わらせることができ、気持ちよくキャンプ場を後にすることが出来ます。

焚き火の後片付けを楽にする裏技

焚き火の後片付けを楽にする裏技として、以下の方法がおすすめです。

  1. アルミホイルを火床に敷く
  2. 火消し壺を使用する

ちょっとした対策をしておくことで「めんどうくさい!」と感じていた灰や燃えカスの後片付けも手間が掛からず時間短縮することができ、快適な焚き火キャンプを楽しむことが出来ますよ!

裏技その①アルミホイルを火床に敷く

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焚き火台で火起こしする際、事前にアルミホイルを火床に敷いておくのがおすすめです。

アルミホイルを火床に敷いておくことで、焚き火が終わったあとの灰や燃えカスをそのままクルリと丸めて捨てることができ、灰の汚れや食材の油汚れも最小限に抑えることができるので後片付けが圧倒的に楽になります。

その際、火傷防止のためグローブをつけて作業するようにし、家庭用アルミホイルより厚みのあるバーベキュー専用のアルミホイルを使用するのがポイントです。

【関連記事】「【BBQ】アルミホイルで時短!炭の消し方や後片付けを楽にする方法を紹介!

【関連記事】「キャンプに軍手は危険!?その理由やおすすめの耐熱グローブをご紹介!

裏技その②火消し壺を使用する

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焚き火の後片付けに「火消し壺」があれば効率的です。

燃え残った炭を入れ密封するだけで安全に消火することができ、手間や時間を掛けず焚き火の後片付けを楽に終わらせることが出来ます。

また、火消し壺を使用することでキャンプ場に灰捨て場がなくてもそのまま安全に持ち帰ることができ、次回の焚き火で再利用出来るなどのメリットもありますよ!

まとめ

今回は、焚き火の後片付けについて紹介してみました。

焚き火を楽しんだあとの後片付けは最低限のキャンプマナーとして重要であり、正しい手順を知ることで環境にダメージを与えず安全&快適に焚き火を楽しむことが可能です。

今回紹介した後片付けの手順や薪を早く燃やし切る方法、また後片付けを楽にする裏技などを参考に、快適な焚き火キャンプを楽しんでみてくださいね!

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ZEEN

元アウトドアショップスタッフのZEENです。人類が月面着陸した時代に大阪の橋の麓で生まれました。山の魅力にどっぷりハマって早15年。山頂キャンプをこよなく愛し、浅く・広く・ゆる〜く♬アウトドア活動に励んでいます。接客経験や実体験を元に、役立つアウトドア情報を発信していきます!