近年のアウトドアブームの影響で車中泊やキャンピングカーでの旅に注目が集まっていますが、実際に車内だけで全てを完結させるのは簡単ではありません。
そこで今回ご紹介するのが、「Coleman」のカーサイドシェルター3025です。
車に直接繋げることで、まるでリビングのような空間を手軽に確保できます。
実際に車中泊生活をしながら半年使って気づいた良いところや気になる点をご紹介します!
当記事のコンテンツ
車と合体できる「Coleman」カーサイドシェルター3025とは?3つの特徴
Colemanのカーサイドシェルター3025は、その名の通り車と連結することでカー(車)のサイド(真横)に設営できるテントです。
車と直接連結できることによって、車中泊をされている方はリビングスペースが広がり、より快適にアウトドアを楽しむことができます。
まずはColemanカーサイドシェルター3025の3つの特徴をご紹介します。
車とテントがゼロ距離!
車に横付けなのでドアを開ければ一歩でテント内に入れます。
荷物を車に取りに行く手間も軽減され、特に雨の日などは濡れてしまう心配もありません。
車中泊やキャンピングカーを楽しまれている方からすると、まさにもう一つ広いリビングができたような感覚で、広々としたプライベート空間を手に入れることができます。
中は十分な広さがあり、1m程のテーブルと椅子を置いてもまだまだ余裕があります。
3~4人は椅子などを置いても問題なく入れる広さなので、日中はタープとして活躍してくれそうですね。
様々な車に取り付け可能
Colemanカーサイドシェルター3025は車高160cm~195cmの車に対応しており、アルファード、ヴェルファイア、ランドクルーザーなど大きめの車からシエンタなど比較的コンパクトなミニバンやSUVまで幅広く取り付け可能です。
インナーテント付属で寝室利用もできる
Colemanカーサイドシェルター3025にはインナーテントが付属しており、シェルターに吊り下げるだけで簡単に設営できます。
インナーテントも付属していることで例えばファミリーの場合、子どもは車で寝かせ、大人はテントを寝室にするというようにも使うこともできます。
インナーテント内は十分な広さがあります。
このColemanカーサイドシェルター3025という商品名の「3025」はインナーテントのフロアサイズを表しており、300×250cmの広さです。
試しにシングルサイズのマットと寝袋を置いてみましたが、まだまだ余裕があり私も最大大人5名で寝たこともありますのでグループやファミリーでも問題なく使用できる広さと言えます。
半年使って気づいた良いところ
実際に半年ほど使い込んでみて気づいたColemanカーサイドシェルター3025の良いところです。30回以上は使用したので、ある程度の使用感やメリットは肌で感じることができましたのでご紹介します。
状況に応じてテント泊か車中泊を選べる
基本的に私は毎日車中泊スタイルでしたが、Colemanカーサイドシェルター3025を購入したことで、テント泊という選択肢も増えました。
天候が荒れている日や寒い日は車中泊、自然を感じたいときはインナーテントを張ってテント泊、また少しワイルドな気分を味わいたいときはタープの中にコットを置いてフロアレスの状態で寝ることもあります。
このようにその時の天候や気分に合わせて就寝スタイルや生活スタイルを変えられるのは非常に魅力的なポイントですね。
3方向メッシュ付きでアレンジが自在!
メッシュ用のチャックとクローズ用のチャックがついており、このチャックを開け閉めすることでその時の天候などに合わせて、スタイルを調節できます。
例えばフルメッシュスタイルだとこのようになります。
Colemanカーサイドシェルター3025は3方向にメッシュがついているので、例えば夏場で虫が増えてきたらタープをフルメッシュにすることで蚊などの侵入を防ぎつつ、風通しも良くすることができます。
ただし車との接続部分や車下は隙間があるので、そのあたりに私は蚊取り線香などを置いて対策しておりました。
フルオープンも可能です。
この状態だとかなり風が通りやすいので涼しいです。
真夏のピーク時などはよくこのスタイルでしたが、日差しが差し込む方向だけクローズしていました。そうすれば風通しを良くしつつ日差しも防げるかと思います。
もちろんフルクローズも可能です。
例えば着替えをするときなどはフルクローズにすれば外から見えることもありませんので、プライベートな空間を確保できるのも良かったところです。
また、冬場に設営する際も私はクローズして中で籠ることが多いですが、スカートがついているので隙間風も多少軽減されています。
ただし、風向きを間違えると車の下から結構風が吹いてくることもありますのでご注意ください。
跳ね上げポールを使えば前室を作ることも可能
別途のポールが必要になりますが、3方向とも跳ね上げることが可能です。
基本的には車と反対側を跳ね上げるのが見た目もキレイです。
日中は外の空気も吸いたいので、前室の下で日差しをカットしながらのんびりすることも多いため、前室を作れるのは良かったですね。
ポールに余裕がある方は3方向全て跳ね上げれば、10人ほどの大人数でもカバーできるタープになるのもメリットですね。
半年使って分かった気になる点
半年実際に使用してみて、使い勝手があまり良くなかったところもありましたのでご紹介します。
キャンプ場の選択肢がオートサイトに限られてしまう
このColemanのカーサイドシェルター3025は車なしでも自立可能になっているので、必ずしもオートサイトである必要はありません。ですが車に横付けしてこそ真価が発揮されるテントなので、私の場合はオートサイトに絞ってキャンプ場を選ぶようになっていきました。
よく行くキャンプ場が車の乗り入れ禁止の場合は注意してください。
急な移動や買い出しなどで車を動かせない
車と直接繋げているため、急な移動が必要な時や、買い出し、温泉等で車を動かしたいときにすぐ動かせないというデメリットもあります。
これも先ほど同様、ポールを車の代わりに使って自立させればテントをの形を維持したまま、車を離脱させることは可能ですが、個人的には少し手間だったので買い出しなどは事前にしっかり終わらせておいたほうが良いでしょう。
ちなみに自立させるとこのようになります。
車に接続していた面のリングにポールを通し、ガイロープで固定すればテントをそのままの状態で自立可能です。
車をマット塗装にしていると吸盤が付かない
これが私の場合、最大の誤算でした。
通常、このColemanのカーサイドシェルター3025は吸盤を車に吸着させることで設営するのですが、私の車はマット塗装(つやを消し、ざらざらした表面にした塗装)を施していたため、吸盤が全く付きませんでした。
本来吸盤を通すリングにひもを通し、ルーフキャリアのポールに結びつけることでなんとか設営できていますが、車をマット塗装されている方は注意してください。
インナーテントのフックが早くも経年劣化か?
インナーテントのフックが付いている布が今にも千切れかかっています。
これは私の扱い方もあると思いますが、もうちょっと耐久性があっても良かったのではと思ってしまいます。
付属のハンマーとペグはあまり使えない
付属で黄色のプラスチックペグとハンマーが付いていましたが、プラスチックペグだと刺せない地面も多いので鍛造ペグなどは別途必要だと思います。
また、ハンマーもプラスチックのような素材で正直あまり使い物にはならなかったので別途用意しておく必要があります。
設営方法
実際の設営方法です。
ちなみにColemanカーサイドシェルター3025は収納時は約φ23 x 73cmほどの大きさで、重さは約10kgになります。
基本的には一人で設営可能なので、ソロ利用でも問題ありません。
まずは2本の黒いポールをタープのスリーブの部分に通していきます。
2本を交差するように通すと天井部分が浮いてきます。
黒いポールの先の部分は片方が黒いキャップ、もう片方が銀色のキャップになっており、黒いキャップを車側のテントのポケットに、銀色のキャップを写真のギザギザ穴になっている黒いジョイントに差し込みます。
緑のコーナーポールが別で2本ありますので、黒いジョイント部分に差し込んでいきます。
フックを引っかけていくとこれで大体の骨組みが出来上がります。
あとは車に取り付けるだけです!
車に取り付けました。
一度取り付けてしまうと車が動かせなくなってしまうので、取り付ける前に必ず設営場所がそこでいいか確認しておきましょう。
本来は吸盤で車の屋根部分などに取り付けますが、私の車はマット塗装で吸盤が付かないためルーフキャリアのポールに紐で巻きつけて固定しています。
最後に形を調整しながらペグを刺していきます。
この時フライシートのファスナーを必ず閉めた状態でペグダウンしてください。
開いているとあとで閉まらなくなることがあります。
慣れてくると大体分15分程度で設営できます。
スライド式ドアの車に取り付ける場合などはドアの可動を邪魔しない位置に取り付けることも忘れないようにしましょう。
カーサイドシェルターで新しい車中泊体験をしませんか?
いかがでしたでしょうか。
私の車に吸盤が付かなかったことは残念でしたが、車からゼロ距離でテントに入れることやインナーテントで2way仕様になっていることなどを考えると、非常に実用的で車中泊やキャンピングカー生活の可能性が広がると思います。
カーサイドのテントを考えられている方はぜひ「Coleman」のカーサイドシェルター3025をチェックしてみてください。