バーベキューシーズン真っ只中!!熱い夏は外でバーベキューをする機会が増えますよね。
何気なく使ってる炭ですが、実は何種類もあるのを知っていましたか?調べてみるとたくさんの種類があって、びっくりしました。
今回はたくさんある炭の中でも、大きく分けて5種類。炭の”種類”と”違い”を徹底解説します!
当記事のコンテンツ
そもそも炭って?
バーベキューには欠かせない炭ですが、「そもそも炭って何?」と聞かれると、実はよく知らないって人もいるのでは?
木を焼いて作る「燃料」のことを”炭”といいます。つまり、木が炭化して黒くなったものです。
焚き火で使う木とは違って、火が消えにくく、燃焼時間も長く、火力が安定しているのが特徴。一度火が起きてしまえば、焚き火ほど炎が出ないのも、バーベキューに最適な理由です。
ずっと炎が出ている焚き火で直焼きすると、食材が丸焦げになってしまいますよね・・・。
炭の種類は大きく分けて全5種類
炭の種類は、細かく分類するとたくさんありますが、大きく分けてこの5種類。
- 黒炭
- 白炭
- マングローブ炭
- オガ炭
- 着火加工成形炭
それでは、それぞれの特徴や用途を解説していきます。
黒炭
ナラやクヌギなどの原木を500〜700度で焼いた国産の炭。岩手切炭や、しらおい木炭などが有名です。ホームセンターや通販などでも手に入る、オーソドックスな炭でもあります。炭になってからカットするので、大きさが揃っているのも特徴。
【特徴】
- 断面が放射線状に割れている
- 火がつきやすい
- 形が整っているので、火力がコントーロールしやすい
- 煙はマングローブ炭より少ないが、白炭より多い
- 火が途中で消えにくい
- 火持ちは約2時間〜3時間
- 軽くて柔らかい
【用途】
手に入りやすく、白炭より安価なので、バーベキューにおすすめです。着火しやすいので、炭を継ぎ足しても火力が安定します。大人数でのバーベキューにも向いていますよ。
バーベキュー以外の用途もご紹介します。黒炭には小さな隙間があり、湿気を吸収する作用も。部屋や収納スペース、下駄箱の脱臭・除湿にも効果があります。
白炭
樫などの硬い木を1,000度以上の高温で焼いた炭。炭素純度が高く、製造に手間がかかるので高価です。白炭と言えば備長炭が有名。バーベキューでガンガン使うというより、料理人がお店で使っているイメージですよね。
【特徴】
- 長時間安定して燃焼する
- 煙が少なく、灰も少ない
- 重くて硬い
- 火がつきづらい
- 料理人に愛され、高級料亭などでも使われる
- 価格が高い
【用途】
火力が安定していて、黒炭に比べると燃焼時間が長いので、じっくり長時間楽しむ調理に向いています。バーベキューコンロで豪快に焼肉というよりは、七輪でゆっくり焼きたい時にはもってこいです。バーベキューで使うには、価格が高いのと、着火に手間がかかるので、上級者向きと言えます。
バーベキュー以外の用途もご紹介します。有名なのは備長炭の用途。
- 水道水・・・カルキが抜けミネラルが溶け出し美味しくなる。
- コーヒー・・酸化を防ぎ味が長持ちする。
- お酒・・・・味がまろやかになる。
- ご飯・・・・備長炭を入れて炊くと、ふっくら美味しいご飯になる。
その他にも、部屋や収納の湿気取りや消臭、お風呂に入れると遠赤外線効果で体の芯まで温まります。
マングローブ炭
原料はマングローブやユーカリなどの輸入木炭です。ホームセンターに売っている、3kgで300〜500円などの安価で購入できる、馴染みのある炭ですね。コンビニや100均でも売っていたりして手に入りやすいので、バーベキューで利用する機会がもっとも多い炭です。
炭素純度が低く炎が出やすいので、炭の種類のなかでは薪に近いと言えます。
【特徴】
- 火がつきやすい
- 火持ちが悪い(約1時間〜2時間)
- 炎が出やすい
- 安価
- 灰が多く煙が出やすい
【用途】
とにかく火が付きやすいのですが、燃焼時間は短くなります。短時間でパッとバーベキューを楽しみたい時などはおすすめです。少人数の小さめのベーベキューコンロに向きます。大きなコンロだと、何度も炭を足す必要があり大変です。
安価で火が付きやすいので、とりあえずバーベキューをしてみたいという初心者にもおすすめ。
オガ炭
木材を製材する時に発生するオガ屑を、圧縮加熱して成形した「オガライト」を原料とする炭。ホームセンターなどで売っている「オガ備長炭」は、備長炭に性質や形状も似ています。ちくわのように穴が開いてるのが特徴ですが、オガ炭を作る際に高温のガスが吹き出し割れない為の穴です。
【特徴】
- 火がつきにくい
- 火持ちが良い(燃焼時間は約4〜5時間)
- 匂いや煙が少なく、灰も少ない
- マングローブ炭より高いが、黒炭や白炭よりは安い
【用途】
オガ炭は、火がつきにくいのですが、一度火がおきてしまえば燃焼時間が長く、長時間バーベキューを楽しむ事ができます。備長炭の性質と似てますが、備長炭より安価なので、気軽に使えますよね。
一度火がおきた炭は、炭つぼに保管することで、次から着火しやすくなります。手頃で使いやすいので、私はオガ備長炭を使うことが多いです。
バーベキュー以外の用途では、居酒屋の卓上七輪や炭火焼肉のお店でも使用されていますよね。
着火加工成形炭
着火加工成形炭とは、炭を圧縮成形して作られた炭で、着火剤も一緒に練り込まれています。着火剤いらずで、短時間で簡単に火がおこせる便利な炭です。
【特徴】
- 蜂の巣型、ちくわ型、豆炭型のように、色々な形がある
- 簡単に着火できるので、時短になる
- バーベキュー初心者でも使いやすい
- 湿気に弱い
【用途】
とにかく着火が楽なので、バーベキュー初心者にはとてもおすすめです。最速で調理できるので、急にバーベキューがしたくなった時にも便利。小さく形成された物は、小さなバーベキューコンロにも向きますので、ソロキャンプでも大活躍。
ただ、湿気に弱いので保管に注意が必要です。
シチュエーションごとに炭を使い分けよう
今回紹介した5種類の炭は、それぞれ違った特徴があり、用途も変わってきます。使用する場所、時間、人数、価格などによって、最適な炭を選んでください。
私も、その時々によって使い分けてますので、いくつかご紹介します。
短時間で素早く楽しみたい(少人数)
オガ備長炭のかけらと、マングローブ炭のミックス。細かくて着火が早いので、少人数で短時間のバーベキューに最適です。価格は3kgで500円程度と安価。
じっくり長時間(少人数〜大人数まで対応)
着火に時間がかかりますが、一度火がおきてしまえば、長時間のバーベキューが楽しめます。5kgで1,300円と、マングローブ炭よりは高いですが、とにかく持ちが良いので、炭の継ぎ足しが必要ありません。大人数のバーベキューでも、オガ備長炭はおすすめです。
早く着火したい、たくさん焼きたい(大人数)
早く着火したいのなら、LOGOS(ロゴス)のエコエコロゴスラウンド2が断然おすすめ。着火剤なしで、なんと1分で着火。一個でたくさん焼けるので、大人数でのバーベキューにおすすめです。(少人数の時はミニサイズがおすすめ)
そして、とても便利なのが、ラウンドストーブの周りに他の炭を置いておけば、自然と着火してます。放置しても大丈夫なので、炭の管理をして手が離せなく、全然食べられなかったなんて事がありません。
まとめ
今回は、5種類の炭の特徴や用途をご紹介しました。
私がバーベキューにおすすめするのは、オガ備長炭。早く着火したい時は、マングローブ炭や着火加工形成炭との併用も効果的です。
ホームセンターや通販などで簡単に手に入るので、バーベキューをする機会に色々試してみてくださいね。