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七輪で焚き火をしても大丈夫?!メリット・デメリットやおすすめを紹介!

ZEEN

キャンプの醍醐味といえば焚き火が大定番ですが、実は七輪でも焚き火が楽しめるのをご存知ですか?

七輪なら安定した火力で煙も少なく焼き魚や焼き鳥など炭火料理が楽しめるほか、調理後に薪を焚べてストーブ代わりにするなど一石二鳥の大活躍!

そこで今回は、「七輪で焚き火をしても大丈夫?」「焚き火台との違いは?」などなど、「キャンプに七輪を取り入れるメリット・デメリット」や「選び方のポイント」、また「おすすめの七輪」まで網羅してご紹介していきます。

マンネリ化したキャンプスタイルに刺激が欲しい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

七輪で焚き火をしても大丈夫?

出典:Amazon

キャンプで焚き火調理を楽しむためには焚き火台が必須ですが、実は七輪でも焚き火をすることは可能です。

しかし、「ガンガン燃え上がった薪を七輪に入れると壊れちゃうのでは・・・?」と疑問に思い躊躇してしまいますよね。

そこでまずは、七輪でも焚き火が楽しめる理由について解説していきます。

七輪は1,000℃の高温にも耐えられる!

出典:写真AC

日本の伝統的な調理器具として昔から親しまれてきた七輪は、珪藻土(藻類の一種である珪藻の殻の化石が地層に堆積したもの)で作られており、「断熱性」や「熱効率」に優れているのが特徴です。

焚き火は薪を燃料として使用しますが、薪の燃焼温度が約600〜700℃に対し、炭を燃料とする七輪は燃焼温度が約1,000℃近くまで上がります。

そのため、炭火を前提として作られた七輪は1,000℃もの高温にも耐えられることができ、炭より燃焼温度の低い薪を焚べて燃やしても問題なく焚き火を楽しむことが可能です。

「七輪」と「焚き火台」の違いは?

出典:写真AC

七輪と焚き火台では、「炭」を燃料にするか「薪」を燃料とするかで大きな違いがあり、「火加減の調整」や「焼き上がりの効果」に違いが現れます。

「炭」を燃料とする七輪は、安定した火力で煙が少なく、「遠赤外線効果」で食材を美味しく焼き上げることが可能です。

それに対し、焚き火台は「薪」を燃料とするので火力が高く暖房効果に優れ、コンパクトに折りたたんで持ち運べるのが特徴ですが、火力調整が難しく煙や煤が出やすいので食材の風味を損ねてしまいます。

そのため、食材を美味しく焼き上げキャンプ料理を楽しみたいときは七輪、またワイルドに燃え上がる炎でキャンプの醍醐味を楽しみたいときは焚き火台が最適です。

焚き火台ではなく七輪を取り入れるメリット

出典:写真AC

焚き火台ではなくキャンプに七輪を取り入れるメリットが以下の通りです。

  • 少量の炭でも火力が高い
  • 遠赤外線効果で食材を美味しく焼き上げる
  • ストーブ代わりに温まることが出来る
  • 価格が安くコスパがよい
  • 組み立て要らずで後片付けが簡単

それぞれ詳しく解説していきます。

少量の炭でも火力が高い

七輪は、珪藻土(藻類の一種である珪藻の殻の化石が地層に堆積したもの)から作られており、「断熱性性」や「熱効率」に優れているのが特徴です。

そのため、少量の炭でも十分な火力を得ることができ、燃料を抑えて調理することが可能となります。

遠赤外線効果で食材を美味しく焼き上げる

七輪は、炭を燃料とするので火力が安定しており煙も少なく、さらに「遠赤外線効果」で食材の中までしっかり火を通し、ふっくら美味しく焼き上げることが可能です。

また、七輪の珪藻土自体にも熱を浴びると赤外線を発する性質があるので、炭とのダブル効果でより美味しく焼き上げることが出来ます。

ストーブ代わりに温まることが出来る

七輪で調理が終わったあと、炭の上に薪を焚べるとストーブ代わりに温まることが可能です。

焚き火台の暖房効果には劣りますが、手先を温めるなど暖を取ることが出来ます。

価格が安くコスパがよい

七輪は、焚き火台に比べて2,000〜3,000円から購入出来るので圧倒的に安く入手することが可能です。

また、燃料となる炭も薪に比べて安く長持ちするので、コスパよくキャンプに取り入れることが出来ます。

組み立て要らずで後片付けが簡単

七輪は、組み立てる必要がないので、炭に火をつけるだけですぐ調理に取り掛かることが出来ます。

また、使い終われば焚き火台のように灰や油汚れを洗う必要がないので後片付けも簡単です。

焚き火台ではなく七輪を取り入れるデメリット

出典:写真AC

その反面、焚き火台ではなくキャンプに七輪を取り入れるデメリットが以下の通りです。

  • 重くてかさばる
  • 焼き面積が小さい
  • 水濡れに弱い

それぞれ解説していきます。

重くてかさばる

七輪は、珪藻土で作られているので重量が重く、持ち運びには不向きです。

また、焚き火台のようにコンパクトに折りたたんで収納できないので荷物がかさばり、キャンプで使用する場合は車で移動するオートキャンプに限定されます。

焼き面積が小さい

七輪は、焚き火台に比べると焼き面積が小さいので大勢での調理には不向きです。

そのためソロやデュオでの焼き料理に最適であり、ファミリーで使用するなら複数個揃える必要があります。

水濡れに弱い

珪藻土で作られた七輪は、水濡れに弱いので取り扱いに注意が必要です。

金属で出来た焚き火台のように水洗いが出来ず、七輪が濡れた状態で加熱を繰り返すとヒビ割れを起こし割れてしまう危険性があるので寿命を縮めてしまいます。

そのため、使い終わったあとは十分に熱を冷まし、ブラシなどで灰を払い濡れた雑巾で拭き掃除をしたあとしっかり乾燥させ保管することが重要です。

七輪を選ぶときはここをチェック!

出典:写真AC

七輪には、「素材」や「形状」などに違いがありそれぞれ特徴が異なるため、以下のポイントに注目することで用途に合った最適なモデルを選ぶことが出来ます。

ポイント①「珪藻土」か「金属」か?七輪の素材をチェックしよう!

七輪の素材には、おもに「珪藻土」と「金属」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。

素材 特徴
珪藻土 ◯ 断熱性や耐久性が高い
◯ 遠赤外線効果がある
◯ 熱効率に優れ、少ない炭でも十分な火力が得られる
△ 水濡れに弱くヒビ割れを起こしやすい
△ 比較的重量が重い
金属製(スチール) ◯ 強度があり頑丈
◯ 蓄熱性が高く熱が逃げにくい
△ 遠赤外線が増幅されにくい
△ スチール製だと重く錆びやすい

珪藻土の特徴

出典:Amazon

珪藻土は、断熱性や熱効率に優れているので少ない炭でも十分な火力を得ることが可能です。

また、珪藻土自体にも遠赤外線を発する性質があるので、炭とのダブル効果でよりふっくらジューシーに焼き上げることが出来ます。

その反面、水濡れに弱いため吸水・加熱を繰り返すとヒビ割れしやすく、厚みがあるので重量が重くなる(特に切り出し式)傾向にあります。

金属製(スチール)の特徴

出典:尾上製作所公式サイト

金属製(スチール)は、強度があり頑丈なので衝撃が加わりやすい屋外でも安心して使用することが可能です。

また、蓄熱性が高いので熱が逃げにく保温性に優れています。

その反面、珪藻土に比べると遠赤外線効果が低く、金属のなかでもスチール素材になると重く錆やすいので手入れに注意が必要です。

ポイント②「丸形」or「角型」?七輪の形状にも注目しよう!

出典:写真AC

七輪の形状には、「丸形」と「角型」の2種類があります。

丸形は、火力が集中するので熱効率がよく少ない炭でも高火力で焼き上げることが可能です。

その反面、焼き面積が小さいため一度に多くの食材を焼くことが出来ません。

一方、角型は焼き面積が大きいため焼き魚もまんべんなく炭火で焼き上げることが可能です。

また、炭を入れるスペースも広いため、高く積み上げたり低くしたり炭の量に変化をもたらすことで火加減の調整ができ、焼きスペースと保温するスペースを設けることが出来ます。

ポイント③ハンドル付きだと持ち運びしやすい

七輪に、ハンドル(取っ手)がついていると持ち運びしやすく便利です。

炭に火を入れたあとでも、ハンドルがあることで熱くなった七輪を移動させることが出来ます。

焚き火も出来る!キャンプにおすすめの七輪5選

それではここから、キャンプにおすすめの七輪を厳選して5つご紹介していきます。

おすすめ①バンドック 七輪 BD-385

出典:Amazon

リーズナブルな価格と高品質なアウトドア製品を展開するアウトドアメーカー「バンドック」から発売されている昭和レトロなデザインが人気の珪藻土製七輪

ハンドルが付いているので持ち運びしやすく、ソロ・デュオキャンプやデイキャンプに最適です。

出典:Amazon

また、空気窓付きで火力調整がしやすく、滑り止めも付いているので安定感があるのがポイント。

場所を取らず手軽に持ち運び、キャンプでも七輪で炭火料理を楽しみたい方におすすめです。

サイズ (約)260×250×215mm
重量 約4,850g
材質 本体:珪藻土、スチール

バンドック 七輪 BD-385の購入者レビュー

・お値段以上でとても気に入ってます!
・重いですが、コンパクトで見た目も気に入りました。

おすすめ②尾上製作所(ONOE) 火消しつぼになる七輪

出典:尾上製作所公式サイト

創業70年以上を誇る老舗日用品メーカー「尾上製作所(ONOE)」から展開している火消しつぼにもなる便利な七輪。

炭を入れ炭火料理を楽しんだあとは、火消しつぼとしても利用できる2WAY仕様が特徴です。

出典:Amazon

空気穴付きで火力調整がしやすく、焼き網が最初から付属しているので別途購入する必要がなく串焼きや焼肉などの炭火焼きを存分に楽しむことが可能。

本体が金属製なので耐久性が高く、ダッチオーブンやスキレット調理も可能です。

サイズ 幅25×奥行き25×高さ24cm
重量 約1.5kg
材質 金属製

尾上製作所(ONOE) 火消しつぼになる七輪の購入者レビュー

・サイズ的にも手頃で火の回りもよく、食事終了後も蓋をして片付けして帰る頃には消火している感じでした。
・火消し機能に半信半疑でしたが炭の処理に役立ちました。コンパクトではないので荷物にはなりますが、焼き台と火消しが1つで完結するので長い付き合いになりそうです。

おすすめ③キャプテンスタッグ 炭焼き名人 万能七輪(水冷式)

出典:キャプテンスタッグ公式サイト

鹿番長としてお馴染みのキャプテンスタッグから発売されているAmazonで大人気の水冷式万能七輪。

七輪の底部に水を入れることで断熱性が高くなり、テーブルや地面を痛めることなく炭火料理が楽しめます

出典:Amazon

ハンドル付きで持ち運びしやすく、取り外し式の目皿により炭の後片付けが簡単!

ゴトクと網がセットなっているのも嬉しいポイントです。

サイズ 外径280×高さ210cm
重量 セット2.7kg
材質 本体:鉄(エポキシ樹脂塗装)、目皿:普通鋼板(表面:ほうろう)

キャプテンスタッグ 炭焼き名人 万能七輪(水冷式)の購入者レビュー

・今まで普通の七輪を使っていましたが、経年劣化で破損してしまったので頑丈そうなこの七輪を購入。作りもしっかりしていて使い勝手も良いです!
・炭を入れる部分と水を貯めておく本体の掃除も、水で流せば大半は落ちるので非常に楽です。

おすすめ④太成コンロ バーベキューコンロ「能登」丸形 小

出典:太成工業公式サイト

1941年に設立以来、高品質な能登珪藻土を使用した七輪の製造・販売を手掛ける老舗メーカー「太成工業」の1〜2人用に最適な七輪。

多孔性と粘土質が適度に含まれ成型性に優れた良質な能登産の珪藻土を使用し、他にないブラックカラーがシックでおしゃれです。

出典:Amazon

調湿効果や消臭効果に優れているので食材の風味を損なわずに焼き上げることが可能。

ブラックトーンでサイトを演出した無骨なキャンプスタイルや一生モノの七輪をお探しの方におすすめです。

サイズ Φ26.5×高さ16.5cm
重量 4kg
材質 能登珪藻土

太成コンロ バーベキューコンロ「能登」丸形 小の購入者レビュー

・高さが低いので炭はあまり入りませんが、炭持ちも普通のバーベキューコンロに比べたら断然良いですし、1〜2人で楽しむ分には問題ないかと思います。
・アミが付いていたのと、黒色・日本産が決めてで満足!

おすすめ⑤コーナンオリジナル 七輪角型ワイド

出典:コーナン公式サイト

ホームセンター「コーナン」のオリジナル商品となる珪藻土で作られた角型七輪。

ワイドな焼き面積で火加減の調整がしやすく、複数名で炭火調理を楽しむことが可能です。

出典:コーナン公式サイト

重量が約9kgとズッシリ重いので持ち運びには不向きとなりますが、その分安定感に優れているので屋外でも安心して使用可能。

レトロで趣のある珪藻土の大型七輪をお探しの方やオートキャンプにおすすめです。

サイズ (約)幅400×奥行240×高さ155cm
重量 約9kg
材質 本体:珪藻土、金属部:ブリキ

コーナンオリジナル 七輪角型ワイドの購入者レビュー

・BBQインストラクターの資格保持者ですが、焼き肉するなら断然七輪です。そして大型が一番。熱が横から漏れないので燃料のエネルギーを有効に使うことができ省エネです。
・長方形ですので焼き鳥や焼き肉を同時に出来ますし、金属の焚き火台を利用するより後片付けが楽ですよ。

キャンプで七輪を取り扱うときの注意点

出典:写真AC

キャンプで七輪を取り扱うときは、以下のポイントに注意するようにしましょう。

一酸化炭素中毒の危険性

七輪をテント内で使用すると、一酸化炭素中毒になり非常に危険です。

締め切ったテント内で七輪を使用すると、頭痛やめまい・吐き気などの症状が現れ、最悪意識を消失して死に至る危険性があります。

そのため、キャンプで七輪を使用する場合は、必ず風通しがよく換気の行き届いた場所で行うのが重要です。

【関連記事】「おすすめの日本製一酸化炭素チェッカー5選!テント内の安全は大丈夫?

火傷の危険性

燃焼温度が1,000℃近くになる炭を燃料とする七輪で調理をする場合、火傷の危険性が高いので取り扱いに注意する必要があります。

炭の火加減を調整する際は、必ず火ばさみを使い、火傷防止のため耐熱グローブを使用するようにしましょう。

【関連記事】「キャンプに軍手は危険!?その理由やおすすめの耐熱グローブをご紹介!

まとめ

今回は、キャンプにおすすめの七輪をご紹介してみました。

七輪をキャンプに取り入れることで炭火料理が楽しめるほか、調理が終わったあとに薪を焚べて焚き火をすることが出来るので一石二鳥です。

今回紹介した「焚き火台との違い」や「メリット・デメリット」、また「選ぶときのポイント」を参考に、キャンプに七輪を取り入れ美味しい炭火調理を楽しんでみてくださいね!

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ZEEN

元アウトドアショップスタッフのZEENです。人類が月面着陸した時代に大阪の橋の麓で生まれました。山の魅力にどっぷりハマって早15年。山頂キャンプをこよなく愛し、浅く・広く・ゆる〜く♬アウトドア活動に励んでいます。接客経験や実体験を元に、役立つアウトドア情報を発信していきます!